裁判所の不動産競売物件・(物件調査・入札・明渡交渉・強制執行などの詳しいお話)・足と汗で掴んだ実践ノウハウです。


専門書には書かれていない、エンドユーザーの為の実践の知識・知恵・気配り、事務手続など、お話しています。

主に初心者の方対象のブログです。
競売以外の気楽なお話、人生模様も少々・・。
                    

2005年06月

素晴らしい債務者・・地獄踏破見事復活大活躍

(このコーナーは、「落札後の手続き」の追加として掲載していたものを一部修正して独立させたので、既にお読みの方はご容赦下さい。)


20年以上前のことです。

世田谷の閑静な住宅街に、競売物件の調査にいきました。

ご主人のN・F氏が在宅、面談できました。

実に若々しい方です。

ハゲの私には羨ましいほどの黒い髪がツヤツヤ。

どうみても、40代後半の感じ。

聞くと60歳を過ぎています。

語り口に品があります。

どうして競売なんかに。

長期入院、死線を彷徨っているうちに、信頼する部下に会社の金をつかいこまれた結果の競売でした。

まさか、彼があんな事をするなんて。

遠くを見るように顔を曇らせましたが、それは一瞬。

明るい表情で、これからの進行状況を聞いてきました。

落されればさっさと出ます。

さあ〜、これから再出発ですよ、と私に微笑みました。

聞く人を惹きつけて包み込むような雰囲気です。

奥に、老婦人がおり、会話を聞いていました。

表情に不安が感じられません。

自宅競売という最大のピンチの中で、二人の絆がしっかり保たれているという、私の経験的な割合では数%以下の、非常に珍しい、ご夫婦のようです。






・・・自宅が競売になりますと、夫婦仲は、破滅壊滅氷の状態になるケースが多いようです

・・・そして

・・・女性は、男性を言葉と態度で(なかには暴力で)ズタズタに痛めつけます

・・・半死半生、フラフラグッタリの男性

・・・それを尻目に、独り逞しく歩き出す女性・・・

女性は、ピンチに、泣き叫び、狂乱を演じます。

自分の中で、修羅のトンネルを抜けたあと、「雪国」の明るさどころではありません。

強い!・・強い!・・強い!・・本当に強いですよ〜〜〜〜。


地獄の教室での男性の選択科目、


自殺しようか、

ホームレスになろうか、


そんな発想は微塵もありません。

ひたすら、活きます、すごいですねえ。

自分の夢を壊された(今までの努力を否定された)男性と、子供に夢を託す(未来を見つめる)女性との違いでしょうか?

遺伝子の違いでしょうか。






数年後、私は、その社長と出会いました。

出会った場所は、なんと・・・


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競売業者所有の物件が競売に

今は昔のお話。

バブルがはじけて、色々な業種の方々の所有物件が競売に出されました。

競売業者所有の物件も例外ではありません。

競売資料の所有者名に、知っている業者名がたまに見かけるようになりました。

落札者は大変だろうなあ、という想いです。

手続きの引き延ばしなどは、お手のもの。

強制執行だって、最終的には執行されるとしても、なかなかスムーズにはいかないかも知れません。


その頃の競売業者は、裁判所提出書類は、訴状や仮処分なども含めて、殆ど自分でやっていました。

(トラブルを嫌う私には、今でもできません。当時は、「競売業者は物件を買うんじゃあない、トラブルを買って処理してナンボなんだよ。」と、よく言われました。)

弁護士に依頼するのは、忙しい時、という業者が結構いたようです。



業界では名の知られた業者の自宅が落札されました。

競売の法律の表裏を知り尽くし、知識と知恵を徹底的に駆使して、法律の専門家を駒のように使いこなした人物です。

相当の波乱が予想されました。

周囲は固唾をのんで見守りました。

そして、その業者は、ある行動に出ました。

それは、・・・。


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横須賀の賃貸市場に異変が・・。

ホームページを公開させて頂いてから6年あまり。
お問い合わせの中で、色々貴重な情報を頂く事があります。

・・・・・・・・・・・・・・・

会員様のご依頼で、来週早々、横須賀の賃貸されているマンションの調査予定でした。

賃借人は横文字の長ったらしい名前です。
家賃は、日本相場より何割も高い金額。
ベース(基地)関係者のようです。


ベース(基地)関係者に貸しますと、むこうは、礼金・敷金の慣習はありませんので、それは拒否。

その分を家賃でカバーして、という発想です。
ベース(基地)関係者に借りてもらった家主は、どこもウッハ、ウッハのようです。

(この現象は相模原でも同様です。会員様が特売で\1600万で一戸建を購入、\25万の家賃で貸している例があります。)

・・・・・・・・・・・・・

昨日、ホームページを見たよ、という方から、物件の問い合わせ。

横須賀近辺に住んでおられるという。

会話の流れの中で、貴重な情報を教えてくれました。

横須賀の、ベース(基地)関係者の異変でした。

それは、・・・。


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現地調査ぁΑ収益用1Rの場合・・まとめ

首都圏は、建物数の供給が、需要を上回っています。

収益用物件を購入しますと同時に家賃も入って来るものだと思い込むのは、やめましょう。

どんな場所でも、購入すれば家賃が入ってくる、という時代はとっくに終っています。

じゃあ、賃貸物件はもう採算が合わないのでしょうか・

とんでもありません。

物件を厳選すれば、これからも需要はあります。

必要とされる場所に、必要とされる条件を兼ね備えた物件を選択すれば良いのです。

1Rマンションに限定して、管理人が無責任に感覚的に、これからも必要とされる物件の合格基準の目安を列挙してみます。

以下の条件を全て満足させる物件はありません。

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素晴らしい債務者・・竹馬友絶対的信用



山の手線のある駅から7〜8分のところの一戸建(居宅と事務所併用)。

友人の先輩業者のお客様が落札。

その友人が入院するので、あとの処理をやってくれ。

ところが、物件の敷地の半分が道路計画にかかっていました。

裁判所資料には記載されていませんでした。

(これ、数年前のことですよッ。)

計画決定のみでしたが、やはり、再販の時は、売り難い土地です。

明らかな裁判所の調査ミス。

ところが、先輩業者も私も、そういうミスを追及しよう、と言う発想はありません。

共に、民事執行法制定前から、競売に従事しています。

裁判所作成の資料の頼りなさ、はかなさは身にしみています。

全て自己責任、という悲しいサガです。

(奉行所には逆らえない、と思っています。現実に、黄門様はいませんので。)




債務者の社長は、江戸末期から続いた建築業。

近くの神社の総代もつとめる名士です。

社長:道路計画、知らなかったの?

   この辺の人は皆知ってるよ、計画だけで、実行は難しいけどね。

私:道路計画の部分の再販が上手く行くかどうか心配しています。


社長:フ〜ン、

そして、次にでた言葉は・・・

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落札した物件は、江戸時代の○○跡だった。

今は昔。

関東地方の中堅都市。
商店街の中の一番よい立地にある洋品店を落札。

転売のため、地元で売り込み開始。
どうも、食いつきが悪い。

場所的には、文句なしの場所。

昼、小さな食堂でラーメンを食べる。

店主のおばあさんと雑談。
落札した土地の話になる。

反応が鈍いことを話す。

あれ、お客さん、何も知らないの?

エッ!

あそこは、地元の人は手を出さないよ。


だって、あそこは、・・

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現地調査・・賃借人のいるマンション調査

昨日、マンションの現地調査に行って来ました。

駅から数分です。

ファミリータイプに、短期賃借人が居住。

オートロックで、部屋番号を押しました。

こちらに来てくれ、という返事。

ドアの前に行き、インターホンを押す前に、ドアを見ます。

これは、とても大切な行為で、深〜〜〜い意味があります。


インターホンを押しました。

ご主人が出てきました。

・・・・・・・・・・・・・・・

もう、うんざりですよ。

落としたら引越ししてくれますか。

落としたら引越ししてもらいます。

同じことばっかり言って、随分たくさん来ましたよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・


聞いて、私はビックリ。

今時、まあだ、そんなことを言って調査しているところがあるとは!

その調査結果を聞いて、上司はどんな判断をするのでしょう。

玄関払いをされても仕方がない処、折角面談してくれている賃借人がお気の毒。

神経を逆撫でするような言葉は禁句です。

情報が取れません。

見ず知らずの訪問のそんな質問に、本当のことを答えるでしょうか。

(或は、訪問者の最初の数人には、本当のことを言うかもしれませんが。)

こういう場合、私は・・。


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強制執行のあと、家財を取りに来た元気の良い占有者は・・。

今は昔。

中小企業の社長の依頼で、一戸建を落札。

占有者の内縁の夫は服役中。

もう直ぐ出所。

占有者の女性は、任意話し合いには応じません。

強制執行の断行。

搬出した家財は、依頼者の工場の隅に保管されました。

暫くして、内縁の夫等が家財を引き取りに来ました。

肩怒らせて、相当に凄んだようです。

しかし、そこの社長はすましたもの。

保管場所に案内しました。

保管場所の壁には、ズラリあるものがぶら下がっていました。

それを見た瞬間、チョウ元気な連中は、チョウ大人しくなってしまいました。


彼等は何を見たのでしょう。


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昔々の強制執行の風景の一こま

今は昔。

強制執行で搬出した家財を、シッカリした保管場所に保管する必要のない頃のお話。

短期賃借権濫用に裁判所も批判的風潮が出始めた頃。

占有屋が短期賃借権を悪用して、6DKの一戸建を占有。
業者数社が影のりで、表面上、A社の名前で落札。

引渡命令に基づき執行。


断行の日。


現場には、落札した会社の社員の他、強制執行で家財を搬出するベテランが数十人。

家財搬出作業は、執行官が現場にいる数時間の間に完了しなければいけないので、相当の熟練者を必要とします。

執行官が現場到着。

さっきから、建物を見ていますが、間違いなく誰かがいます。

インターホンを押すも応答なし。

開錠技術者が、ドアの鍵を開けます。

室内には、いましたよ、占有屋夫婦(?)が・・。

女性が、金切り声で叫びました。

110番してやる〜〜〜〜。

執行官、全く無視。

宣言して、執行です。

台所、各部屋部屋に5〜6人づつ入り、同時に搬出作業開始。

皆、殆ど無言。。。

時折、リーダーの指示の声。

女性の110番通報のあと、占有していた男性が、どこかに長電話です。

その間も、家財はドンドン搬出され、広い庭に積み上げられていきます。

そこに、通報を受けた警察官が自転車で来ました。

そして、・・・。

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現地調査◆Α収益用1Rの場合・・物件とその周辺の確認

前回、ポストをチェックしたら、という提案をしました。

マンションによっては、入居者がいない部屋のポストは、投函口にガムテープを貼っているところがあります。
あまり、ガムテープの貼っている部屋が多い場合は、?ですね。

また、ポストが、チラシで溢れているのは、入居者がいないケースですから、それも見ておきましょう。

外観は、ベランダのほうから見てください。


但し、全部1Rマンションだけの場合は、建物全体の印象はどうでしょう。

所有者が居住していないマンションは、はっきり言って、今一、パットしない場合があります。

管理人が常住していればいいのですが、1週間に数回、来ても数時間、なんていう管理形態のマンションは、将来心配です。


それと、現場周辺の住環境を見ておいてください。


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現地調査 Α収益用1Rの場合・・占有状況の確認

執行官、不動産鑑定士の事前調査の結果は、三点セットに記載されています。

まず、占有状況がどうなっているか確認しましょう。

三点セット記載の占有状況は、以下に区分されます。

 空家
◆賃借人占有
、所有者占有

実際の占有状況は、どのようになっているか、資料通りかどうかをチェックします。

裁判所が三点セットを作成してから、入札期間が実施されるまで、数ヶ月は経過しています。

その間に、占有状況が変化している場合があります。

例えば、・・・


○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○


資料では、

イ、空家と記載されていても、誰かが占有している。
ロ、賃借人がいるはずが空家になっている。

イの場合、最近は少なくなっていますが、まだまだ注意を要します。
空家のはずが、暴力団の事務所になっていた、という実例があります。
できれば、入札する日に近い日に、調査をして下さい。

ロの場合は結構多いです。
賃借人がビックリして引っ越してる場合です。
入札期間終了の最終日に引越しをしていた例もありました。
競売になってからの引越しは、賃借人は頭に来ています(敷金は返却してもらえず、不快な想いをしている)ので、室内は相当に汚れている場合が多いです。

できるだけ、現地調査は、入札期間の締切り間近が良いでしょう。

調査は、以下のようにします。

但し、分からない場合もあります。
その場合は、各人の、その物件に対する購入希望の度合いが、発生するかも知れないリスクを越えるかどうかで、検討されて下さい。

まず、管理人に聞いて下さい。

誰が住んでいるか、どのような人か。

ポストを見てください。

郵便物がつまっているかどうか。

ポストに手を入れて、郵便物の宛先を確認するという業者もいるようです。
(そのような方法は、決してお勧めはしていません、誤解のありませんよう。じゃあ、お宅はやらないの?・・エッ、エッ、エッ、まあ、それはその・・・、そんなことをしてはいけませんよ。何故かしどろもどろになる管理人でした。)

マンションの、部屋の前にも行ってください。
何かわかるかも知れません。

オートロックで行けません、って、何を言ってるんだい。
大切な財産購入のための調査だよ。
だれか出てくるのを待って、入れ違いに内部に入るんだよ。

という業者もいます。

これもお勧めはしませんが・・、選択は各自の判断で・・。

続きは次回で・・。



明渡交渉の事実上の失敗



今は昔。

債務者は、世間では、「先生」と呼ばれる職業。

今から振り返れば,先生のプライドの高さを計算にいれればよかったのでしょうが、

そこまで、気がつきませんでした。

これを、若さの至り、というのでしょう。

先生から買戻の要請がありました。

私は、即はっきり断りました。

「買戻」の話で、成立したケースが、私の経験では皆無であること。

「買戻」の話は往々にして、明渡しの引き延ばしの手段に利用される事。

もし、買戻ができる条件がそろっていれば、ここまで来る前に、何らかの決着を見ている筈。

よって、貴方の要請には応えられない、という回答を、明確に伝えました。

今も、買戻しの要請には同じ姿勢ですが、きっと、雰囲気が違っていたのでしょう。

生意気な、と思われたのでしょう。

先生は納得しません。

私は、強制執行の為の引渡命令を申立てました。

自分の息子くらいの年齢の者から断られて、先生はプライドが傷ついたようです。

しかし、諦めず、買戻しをしたいと言って来ます。

私は、強制執行の断行する覚悟を決めました。

そして、断行しました。

室内の家財がトラックに積み上げられました。

執行官から引渡を受けました。

当日は気がつきませんでたが、実は・・・



台所の壁がぶち抜かれていました。

緑色の壁でしたので、ぶち抜いた個所には、緑色の紙を張って隠していました。


転売用の物件です。

刑事告訴などをやっては、物件販売のマイナスです。

修理をしました。


所有者居住の物件でも、明渡交渉は慎重にすべき、と教えられた一件でした。


債務者の方は、いまでこそ競売の債務者の立場ですが、それなりに活躍された方々も沢山いる筈です。。

充分に注意すべきだったと反省した一件でした。

修理費用のことを言っているのではありません。

相手の弱い立場を、問答無用と国家権力でねじ伏せたやり方に反省です。

とにかく、採算の許す範囲で、できるだけ恨みを残さない方法を見つけなくては・・。





競売の基本が学べるホームページ。

大きな損失を防ぐための小さな出費は必要経費!!







立退きの日のひとこま

今は昔。

千葉県の観光地を控えた駅から数分のところ、その地域では有名な老舗のお店が競売。
亡くなった娘の婿養子の放蕩三昧(ほうとうざんまい・・酒・女・バクチなどで、遊びほうけること)が原因、とは、近所の話。
勤務先の会社関連で落札。

債務者で娘婿の{B}さんが会社に来ました。

小さな森永キャラメルを1箱出してテーブルに置きました。

今日は宜しく、これはほんの手土産(てみやげ)がわりです。

私等社員数人は、キャラメルの箱を見つめて唖然。

人間、本当に驚くと、声も息もいっきに吸い込みます。
そして、息を止めて、事態を把握しようとします。
息を止めてる時間の長さは、驚きの深さに正比例するようです。

話し合いで、立退日、立退料が決定。

{B}さんとが帰ったあと、キャラメルを出した神経には皆妙に感心。

立退当日、家財は全部搬出され、車に詰め込まれました。

しかし、おじいさんが動きません。

座布団にすわり、目をつぶり、腕組みをしたまま、じっとしています。

「おじいさん、仕方ないだろ、さあ、車に乗って乗って。」

軽い命令口調の{B}さんの声を無視。

・・・無言・・・不動・・・。

さあ、{B}さん、どうします?

キャラメル1箱で煙にまくようなテクニック、持ってます?

ところが{B}さん、少しも騒がず、

おい、手を貸してくれ、

引越屋さんの社員に声をかけました。

座布団の角を4人で持ち、おじいさんが倒れないようにそれぞれ腕で支えながら、ヒョイヒョイと店頭にあるワゴン車まで運び、積み込んでしまいました。

地方で、代々続いた老舗を、自分の放蕩で、ピリオド。

少しはおじいさんに悪い、なんて感情は全くなし。

じゃあ、これで行くから、どう〜〜〜も〜〜〜♪♪♪

貸家から引っ越すように、今までの家に対する思い入れは丸でなく、サッサッと車に乗り込んで行きました。

これじゃあ、いい日旅立ち、蛙のツラに何とやら。

イヤ、ひょっとすると、婿養子の{B}さんにとっては、自分がリーダーとなっての本当の「旅立ち」だったかもしれません。



地主の屋敷が競売となった原因とは・・?



今は昔。


30年以上も前、私が社員として勤務していた頃のお話です。

小田急線本厚木から新松田の間の、ある駅からギリギリ徒歩圏内にある地主の家屋敷が競売。
外門だけでも、\1000万円かかったという。
広い玄関と広い廊下。
2階にいく階段は巾広く、1枚1枚の踏み板が何十万という代物。

立ち退き交渉で、あまりにも言を左右にして結果的に約束を破る結果、強制執行。
第1回目は催告。

帰り際、執行官は、玄関から外門に歩きながら、ふと、視線を屋敷内、遠くの竹林に向けました。

なにか発見したようです。

・・・・・・ムッ・・・・・・

ツカツカ、そっちにむかって歩き出しました。

私も、金魚の○○○のようにあとをついて行きました。

執行官は立ち止まり、何かを見ています。

・・・・競売の原因はこれだ。・・・・

誰にともなく呟きました。

そこで見たものは、・・・

・・・なんと、お稲荷さんの小さなお社(やしろ)でした。

埃、土をかぶって、汚れていました。
社の中も、土が積もっています。

竹林の隙間から見えた社の赤い色を、執行官が辛うじて発見したのでした。


何で競売になんかなったんだろう、と思うような大きな家で、粗末に扱われたお稲荷さんを見つけるケースが結構多いんだよねえ。

先生、あとはどんなケースがありますか。

いやあ、科学的な根拠があるわけでは無いから何とも言えないけれども。

庭に小さな池を作っている家も結構(競売になる家が)多いんだよ。

池の水は大体涸れているね。

フーーーン?

※それで、我が家の庭には、池をつくらないのです。※

(妻の声→アラアラ、見栄はって。本当はガレージに取られて庭がないから、池を作りたくても作れないんでしょ!早く池を作れるような大きな庭の家に住まわせて。結婚を申し込んだ時、お父さんは約束したんですから。←女って、何でそういう事は忘れないのかな、私、貴方の為にいつも綺麗でいるね、なんてシオラシイ言葉はすっかり忘れているのに。)


プロがプロを騙す話5


またまた、昔の話で恐縮です。

私が勤めていた頃のことです。

今のように、3点セットなどの、しっかりした資料の無い頃のお話しです。
(お粗末な)資料は、当日競売(入札あるいはセリ)開始の1時間前に見られるだけ。
事前に調査をしないで、物件を買う、なんてこともありました。

Y裁判所の競売日、お目当ての物件が、資料閲覧中に取り下げ。
私の勤めている会社の社長は、がっかりです。
そこに、顔見知りのブローカーの{A}さんが来、社長に耳打ち。

安いけれども、大化けするマンションがある。
1DKだけど、買っておいた方が良いよ。

社長は、{A}さんに、いろんな名目で、(決して返してもらえない)お金を貸していました。

いわば、{A}さんにとっては、社長は恩人。

きっと、良い情報。

なにも見ずに購入。
帰り際、そのブローカーの{A}さん、

良い物件を買ったねえ。

と手を出して来ました。

情報提供料をくれ、というのです。
社長は、たしか¥30万円ほど、渡していました。

翌日早速、私が現地調査です。

マンションの現場につきました。
海岸近くの良い場所です。

そして、購入したマンションとは、・・・


・・・なんと、管理人室でした。

しかも、管理会社と住民が訴訟真っ最中。

アレレ、社長、はめられた・・・。

翌月、Y裁判所の競売場で、{A}さんと社長が再会。

どうなるのだろう???

私はある期待を持って見ていました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

しかし、お互いに片手をあげて挨拶。

それでお終い。

社長は怒らないのです。

後で、他の先輩の業者に聞きました。

当り前だよ。
そんな事で騒いだら、皆のもの笑いだよ。
事前に調べなかったお宅の社長が悪いんだよ。

俺達はプロ、プロなんだよ。
プロっていうのは、全部自己責任さ。

いいかい、良く覚えておきな。

競売は、一にも二にも調査。
調査、調査、調査、調査あるのみなんだよ。


いやでも、慎重に調査をする習性は、この頃に培われたようです。

強制執行妨害の話

今は昔、20数年以上前の話。

神奈川県内の物件でした。

居住者は、老婆と、その息子で、40歳過ぎの債務者兼所有者の{A}です。

{A}は、任意の立ち退きの話し合いには一切応じません。
激しく怒鳴りまくって、話になりません。

仕方なく強制執行です。
催告にも耳を貸しません。

断行の日、現場近くで執行官、立会い、解錠技術者、執行補助者(実際に家財を搬出する人で、「執行補助者」といい、強制執行を断行する時の作業のプロ)等と待ち合わせ。

現場にいきますと、{A}が血相をかえて、スコップを下げてでてきました。
スコップを振り上げ、「(敷地に)入るな〜〜〜」、と叫びながら、殴りかかってきます。

執行官、「一時退避」、その場を離れます。

今のように携帯はありませんでしたが、公衆電話はアチコチにありました。
執行官が連絡をとっていました。

約1時間以上経過。

パトカーがやってきました。
そして、{A}は、パトカーにて、連行されました。

私も警察に呼ばれました。

「すみませんねー。ここしか空いていないので。」

テレビによく映りますね、刑事が犯人を追い詰めていく、窓が一つだけの陰気な部屋、です。

エッ、ひょっとしたらここは「取調室?」

小心者の私は、それだけで動転。

競売のことについて聞かれました。

ハイハイ、何でも喋ります。
もう、私の心象を良くする為なら、聞かれない事だって、ペラペラペラペラ喋っちゃってました。

こーいう部屋に通されますと、犯罪者ではないのに、なぜか卑屈になり、権力にはからきし弱〜〜い自分にガックリ・・・。

勘弁して下さい!何でもお話致します、ダッ、ンッ、ナッ、いや、お奉行さまあ。

・・・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・

現地では、強制執行が終了。

執行官から、引渡しを受け、一件落着。

ただ、老婆が、息子の帰りを待って、物件前の路上に、うずくまって動きません。

あとで聞いた所、気の毒に思った近所の人が泊まるようにいっても、息子はここに帰ってくるので、ここで待つ、といって、寒い中、動きません。

仕方なく、毛布を貸したそうです。

翌朝、帰ってきた息子と老婆は、どこかに行ったと言うことでした。


◎国家が行う強制執行の厳しさを知らなかった{A}の不幸なお話です。◎


代金納付手続き5

昨日は、代金納付手続きをしてきました。

15〜20分位で、全て終了です。

あとは、権利書の到着を待つだけです。

物件は、5月20日記載のものです。

債務者には、手紙を出しています。

数日後、

債務者から連絡がありました。

その後、1,2回、電話で話し合い、その結果、物件内外に残置している、動産・残存廃棄物等一切は所有権を弊社に譲渡する旨の書類と鍵が送られてきています。

勿論、書類はこちらで作成して、最初の手紙に同封しています。

私のやり方は、普通は、こちらの要求は小出しにせず、最初から100%オープンにします。

手紙を貰った相手は、最初は途惑ったり、疑ったりします。

こちらの姿勢が一貫していれば、話すうちに、相手は、納得、信用してくれます。

(すくなくても、表面的にはそう見えます。)

こういう場合、決してせっつかないことが大切です。

言葉遣いには充分に気をつけています。

今は「債務者」という立場でも、社会的には相当活躍された方かもしれません。

これから再起される方かも知れません。

(年齢も含めて、総合的な観点から)人生の大先輩かも知れません。

礼を尽くして、会話をします。






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管理人 千葉 重雄



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chiba30

慎重にして慎重。
細心にして細心。

小心と言う人がいます。
若い頃はちょっと不愉快。

今は、
「小心」大いに結構。

猪突猛進は、大怪我のもと。
下手をしたら、命とり。
競売には「小心」が一番。

この頃、
自分が選んだのではなく、
神様がくれたこの性格に
心から感謝しています。

本当にありがとう!!

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管理人のこと


管理人 千葉 重雄 

トラブル嫌いです。

トラブルどんと来い、
そういう強気の業者さん、
たいてい
いつの間にか
姿を見せなくなってます。

無事故をめざしつつ、
慎重に、慎重に
約40年近く競売業務に従事。
でも、
多少のトラブルを経験しました。
残念ながら!!!

不動産コンサルテイングマスター
(5)第14994号

宅地建物取引士
(東京)第016382号

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