今は昔。

債務者は、世間では、「先生」と呼ばれる職業。

今から振り返れば,先生のプライドの高さを計算にいれればよかったのでしょうが、

そこまで、気がつきませんでした。

これを、若さの至り、というのでしょう。

先生から買戻の要請がありました。

私は、即はっきり断りました。

「買戻」の話で、成立したケースが、私の経験では皆無であること。

「買戻」の話は往々にして、明渡しの引き延ばしの手段に利用される事。

もし、買戻ができる条件がそろっていれば、ここまで来る前に、何らかの決着を見ている筈。

よって、貴方の要請には応えられない、という回答を、明確に伝えました。

今も、買戻しの要請には同じ姿勢ですが、きっと、雰囲気が違っていたのでしょう。

生意気な、と思われたのでしょう。

先生は納得しません。

私は、強制執行の為の引渡命令を申立てました。

自分の息子くらいの年齢の者から断られて、先生はプライドが傷ついたようです。

しかし、諦めず、買戻しをしたいと言って来ます。

私は、強制執行の断行する覚悟を決めました。

そして、断行しました。

室内の家財がトラックに積み上げられました。

執行官から引渡を受けました。

当日は気がつきませんでたが、実は・・・



台所の壁がぶち抜かれていました。

緑色の壁でしたので、ぶち抜いた個所には、緑色の紙を張って隠していました。


転売用の物件です。

刑事告訴などをやっては、物件販売のマイナスです。

修理をしました。


所有者居住の物件でも、明渡交渉は慎重にすべき、と教えられた一件でした。


債務者の方は、いまでこそ競売の債務者の立場ですが、それなりに活躍された方々も沢山いる筈です。。

充分に注意すべきだったと反省した一件でした。

修理費用のことを言っているのではありません。

相手の弱い立場を、問答無用と国家権力でねじ伏せたやり方に反省です。

とにかく、採算の許す範囲で、できるだけ恨みを残さない方法を見つけなくては・・。





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