Nさんは、都内、大地主の長女に生まれました。

若い頃はわがままいっぱいだった、とは本人の弁。

(「今は違います。こちらが恐縮する程、低姿勢、謙虚です。」)

現在70歳。

とても小柄なオバアチャマ。





一度離婚、30歳代で再婚。

再婚相手は、お嬢様には想像もできない苦労人。

9歳の時、秋田県からで売られて首都圏に来た人。

えッ、私は驚きました。

でも、まだ人身売買があったの?



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出会ったとき、彼は自営業。

取引先の親会社の敷地で、機械を持ち込んでの仕事をしていました。

Nさんも、一緒に仕事をしました。

資金繰りのピンチは毎度のこと。

その都度、Nさんの父からの援助で乗り切り。

ついでに、親会社の資金ピンチも助けたのかな?

そのことを尋ねますと、ニコニコ。

否定も肯定もしません。

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当時のお金で数億は父から引っぱりました。

見込みがないから、別れたら、と言われました。

でも、できなかった。

あの人は売られて来たんです。

ひとりぼっち。

帰るところが無いんです。


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私のその頃の生活。

米は俵で、味噌、醤油は樽で買うもの、と思っていました。

なんでも、その調子。

ご飯は、釜いっぱいに炊いていました。

あまったら、サッサと捨てていました。

主人は、そんな私に、文句ひとつ言わなかったんです。

そんな優しい人、別れられる訳ないです。


・・・・・


はいはい、ご馳走さまです。


・・・・・


Nさんはがしみじみ言ってました。

「人生は、平等にできてるんです。そう思いますねえ。」


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そうかなあ、

今回の相続した不動産、半端じゃないですけど・・。

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◎3回にわたり、Nさんのお話にお付き合い、有難うございました◎

◎来週から、又、競売関連のお話を再開させて頂きます。◎



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