戦後、中国大陸に残され、飢えで死の淵を彷徨う日本人が無数にいました。

その人々達に対して、救援の手を差し伸べた中国人がいました。

死刑判決を覚悟し、巨万の私財を全て投げ打った人のお話です。

王 子良さんと言います




王子良氏が巨万の富を築くキッカケ。



王さんは、色々苦労をしながら、小さな宝石商になっていました。

大変な事件が起こりました。

取引先の従業員が、預けた宝石を持ち逃げしたのです。


(※持ち逃げされたのは、戦前の話です。

現在の価値では、¥7000万円位かなあ、ということでした。)


王さんは、取引先の会社に行き、社長に面談しました。


「その宝石については、キッパリ諦める。

 但し、条件がある。

 お前さんもその従業員を決して追わない事。

 放っておけ。」


・・・・・


 この考えは、王さんの一貫した思考形態でした。

 「その事実(騙された事)は覚えておけ。但し、憎しみ・恨みの感情なんかはいれない事。」
 
 これはよく言われました。


・・・・・
 

 数年後、とんでもないビジネスビックチャンスが王さんにきます。

 その社長が持って来ました。

 世界中から上海に入ってくる「金」を一手に扱うビジネスです。

 「王さん、アンタなら信用できる。やってみないか。」

 報酬は、取引高の3%。

 引き受けました。
 
 (戦前のことですが)1日の売上高が、日本の有名デパート(I)の1ケ月の売上高を凌いでいました。


 上海で一番大きな銀行の閉店時間は、王さんの仕事に合わせていたそうです。

・・・・・


その頃を知る人が言ってました。


王さんの事務所の前は毎日長蛇の列の人、人、人・・。

いろんな理由でお金を借りに来ました。

王氏の机のひきだしは、全部に現金がビッシリ。

手早く話を聞き、相応のお金を渡していました。

もちろん、借用書などは一切とらずに。









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