所有者が住んでいますが、スムーズに立退いてくれるのでしょうか。

マイホームを競売物件から探しているエンドユーザーの方が一番気になる事のようです



居座られたらどうしよう。

買っても、住めなかったら大変だあ。



所有者が居住権を主張して、居座られる事ができるでしょうか。

それができましたら、住宅ローンが成立しません。

競売で入札をする人が居なくなります。

所有者は、落札者に、物件を空け渡す義務があります。

でも、エンドユーザーの方は心配します。

ごねられた時の方法が分からないから、でしょう。



普通、所有者は、半年以上前から、自宅が競売になる、と知っています。

常識人であれば、引越ししなければ、と思っています。

ただ、費用がありません。

落札者から、多少でも引越し代が貰えるかな、という期待もあります。

そこに、

引越し代の一部を提供しましょう、

という話です。

渡りに船、話はスムーズにまとまる場合が多いのです。


小中学生がいる場合がちょっと問題。

学期末にあわせて欲しいと言ってきます。

期間が長すぎる場合があります。

同じ学区内に転居してもらうよう、説得します。

交渉では、「恨み」を残さないようにしたいものです。

(この辺はちょっと“慣れ”が必要かも知れません。)

引っ越ししてもらう期間は、代金納付時から2ケ月を限度にしています。

これは、強制執行をして退去を求めた場合、

引越終了までの期間がその位だからです。

(スムーズに行った場合です。)

中には、分らず屋が100人に一人位います。

仕方ありません。

強制執行の準備を行います。

スタートは、「引渡命令の申立て」という書類を作成して、裁判所競売係りに出します。

書式の雛型は、裁判所においてある場合が多いです。

競売係りで聞いて下さい。

裁判所によっては、

氏名等を書き込めばよいような書式を作成して、

便宜を図っているところもあります。

裁判所のHPでも、雛型はあります。

専門書にも掲載されています。

時間さえあれば、書類作成は、自分でできます。

文言になれていませんので、難しく感じます。

しかし、決して難しい作業ではありません。

弊社の主催する会の会員様は、何人も、自分で作成しています。

これを知っていると、不安な気持ちは薄らぎますよ。

いざ、という時の、黄門様の印籠、お化けのQちゃんのポケットです。

しかし、エンドユーザーの方は、強制執行に携わるのは、経験がありません。

不安いっぱいでしょう。

その場合、強制執行専門の業者(「立会」と言います)がいます。

依頼するのが一番です。

執行官室で、業者の電話番号を聞いて下さい。

そして、任せるのがいいです。

強制執行費用は、自己負担と思った方が良いでしょう。

申立費用、強制執行費用の額は、裁判所、物件の規模、地域差で違ってきます。

執行官室と立会いの方に確認されて下さい。

強制執行は、執行官が2度、物件に赴きます。

一度目は、「催告」をします。

執行官が、旧所有者に、

「物件を使用している権原がないので、○月○日までに退去しなさい、

そうしないと、強制執行します。」

と、催告します。

このとき、鍵やさんと、立会いを同行させたほうが良いです。

その日当(数万円)は、現地で現金払いです。

鍵やさんは、万が一、留守の場合、開錠してもらいます。

立会いのかたには、強制執行した場合の費用見積もりをしてもらいます。

催告が終わったら、再度所有者に交渉。

普通は、そこで話がつきます。

引っ越してもらう時期は、執行官が指定した期日の2週間位前を目安にしています。

その場合でしたら、若干の引越費用は提供します。

指定した日の数日前の引越し、

こんな場合は、立会いに、キャンセル料を支払うようになりますので、

債務者への金銭の提供は難しくなります。

(以上は、神奈川県の場合を想定しています。)



滅多にありませんが、

「強制執行?結構、やれるならやってみな。」

お子さんのいない場合が多いです。

仕方ありません。

希望通り、強制執行をやりましょう。

大勢の人間が一挙に家財を搬出します。

これを、「断行」と言います。

実際の作業は、立会いが行います。

普通の家ですと、数時間で空っぽにします。

強制執行の邪魔をしますと、公務執行妨害で、警察に連行です。

私の場合、ここ10年以上、「断行」はありませんが。

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所有者居住の物件にしぼっていれば、居座られる、という心配は、まず無い、と思って良いでしょう。

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