前回の道路の次に注意するのは、境界です。

境界でトラブッている物件を購入して、

トラブルを引き受けるのは、

エンドユーザーの方には、真っ平御免、でしょう。


境界につきましては、

現況調査報告書と評価書の両方で、確認して下さい。

執行官がトラブルの有無を確認している場合が結構あります。

記載のない場合は、現場で確認できれば、いいですね。

「境界不明確」という文言が記載されている場合があります。

これは、二つの解釈が出来ます。

(1)樹木等に遮られて、境界地点まで行けず、確認できない場合です。

鎌倉の古いお屋敷などにありました。

山林などにも、同様の例があります。

(2)境界点の付近まではいけるのですが、明確な境界の表示がない場合です。

一体の数筆の一部のみ競売になっている場合などです。

後日、測量をして、明確にする必要があります。

評価書に、地積測量図が添付されている場合は、境界ははっきりしています。

普通の住宅は、まあ、滅多に争いはありません。

(3)境界ははっきりしてるのですが、庇がはみ出していたり、塀が食い込んでいたり、ということもあります。


以下は、余談です。
競売物件のお話ではありません。

実際にあったことです。

中古建物の図面がまわってきました。
お客様を案内、
建物は取り壊しますので、外観と回りの環境チェック。
図面記載の面積より、広く感じます。
気にいって頂きました。
隣家を訪問。
いろいろ確認していますと、反対側の隣人もでてきました。
境界が違う、敷地が食い込まれている、と双方がいいます。
境界石はありません。

物件の前所有者は亡くなっていました。
建築業を営んでいました。
働き者で、毎日毎日、朝暗いうちに起きます。
リヤカーをひいて、市内の建築現場をまわります。
ほんの少し、気付かれない程度の資材を盗んだようです。
それらを、自宅敷地に置くとき、
境界ギリギリにおいてある建築資材を、
やはり、ほんの、ほんの少しずつ、両方の隣家敷地にずらしていきました。
それこそ、何十年もかけての、壮大な一大プラン。
気がつけば、1、5m位、両サイドの境界の樹木から食い込んでいます。
隣家の所有者も代替わりしていましたが、
「死んだおばあさんが悔しがっていました。
測量したって印鑑なんか絶対に押しませんッ!!」
「うちだって押しませんよ!冗談じゃない。」

結局、この物件は見合わせました、ヤレヤレ。

もう一つ、違う事例です。
ある地方の町。
タバコ、雑貨を商っていた商店の主人。
10M以上離れたバス停の標識を、遂に自宅商店真ん前に、もって来ました。
4〜5年かけました。
一日何ミリかの移動。
反対側の標識も同じ感じで移動。

まッ、大した執念です。
でも、見習いたいとは、思いませんが・・。





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