今日のポイント・・明渡の日は、多少の事には目をつぶって、とにかく退去してもらうことを第一に考える事。



昨年12月、かっての会員Aさんから連絡がありました。

Aさんは、50歳前半のご婦人です。

「落札できたので、これからのことで、コンサルお願いできますか。」

「えッ、どんな物件?」

すぐ、三点セットを送ってもらいました。

所有者居住部分と、アパート部分が一体になっています。

このご婦人で立退交渉ができるかなあ。

三点セットを見ました。

所有者は、高齢男性の一人住まいのようです。

どうも、頑固爺さんの雰囲気が伝わってきます。

強制執行まで視野にいれました。

そして、

「何とかなるだろう。」

最近の裁判所は、一般人には丁寧です。

強制執行についても、親切に教えてくれるはずです。

引き受けました。

コンサルの内容は、所有者居住部分の明渡交渉が主です。

アパートの賃料は、債権者におさえられています。

この場合、買受人が所有権取得時からの賃料はこちらのものです。

所有者明渡交渉のスタートです。

私が会員様専用ホームページで公開している手紙作戦実行。

予定通り、Aさんに債務者から連絡がありました。

面談日時決定です。

面談時の注意事項をメールでコンサル。

Aさん、極度に緊張、・・・・・していませんでした

「何とかなるさ。」を地でいっている感じです。

(競売物件の債務者、買受人ともに、立場は違っても、女性のほうが度胸がいいようです。)

数日後、面談結果のメールが入っていました。

あれれ、退去日も決め、アパートのカギも預かっていました。

1回の面談で一発解決、・・・ヘー、お見事。

これじゃあ、専門業者と同じ効率です。

私が案内したコンサル内容以上の成果です。

そういえば、お嬢さんが言ってました。

「母は度胸がいいんです。見ていてハラハラしますけれど・・。」

そして、約束の退去の日。

物件に残置された廃棄物の量は、並ではなかったようです。

(あとで分かったのですが、2トントラック三台分ありました。)

同行した、競売物件には慣れていない不動産業者がビックリ、

「あと1週間あげるから、キチンと片付けてから引っ越してくれ。」

Aさん、すかさず、

「いえ、この状態で結構。今日でキチンとしましょう。」

そう言って、自宅のカギと、残置動産類の放棄依頼書にサインをもらいました。

この結末、どう思いますか。




私は「満点」と評価しました。

競売物件は何が起こるか分かりません。

そして、普通は何も起こりません。

でも絶対起こらない、と断言はできません。

もし、引っ越しを1週間延ばしたら、・・・

その間になにか起きたら??????

考えただけでもゾッとします。

不思議ですが、気が緩んだとき、トラブル場合が多いです。

Aさん、いやあ、脱帽でした



追記:何か起きましたら、対処の仕方はあります。

   実際の当事者は婦人です。

   しかも、働いており、時間が自由になりません。

   コンサルタントとしましては、

   余分な費用と時間を費消させたくはないのです。

   また、解決までの間の不安感など、無いほうが良いでしょう。