お問合せ色々(明渡交渉はどんな心構えで臨めばいいですか?)



居住する債務者兼所有者との明渡交渉の場合の心構え・基本姿勢をお話します。



業者さんによって、色々なやり方があると思います

でも、これだけは認識しておいて欲しいのです。

落札者(買受人)と債務者とでは、その立場が天地ほどに違う、という事です。

明渡について心配する方は、ここの認識が足りません。

自分の不安だけにのまれています。

落札者には、法律という国家権力がバックアップしているのです。
(昔、最大の暴力団は国家権力だよ、と苦笑した友人がいました。)

それを前提にしつつ、私は丁重な態度で折衝します。

相手の希望も考慮します。

丁重ですが、もちろん、相手の言いなり、という訳ではありません。

決めるべき事はきちんと決めます。
(何を決めるかは次回にお話しをさせて頂きます。)

それには、こちらの基準をつくっておかなければいけません。

債務者の希望が、こちらの基準にあわなければ、あわせるようにしてもらいます。

交渉というより、「打ち合わせ」です。

買受人は監督になってください。

出演者(=債務者)に演技指導するようなイメージです。

ただ、目線だけは、一歩下がってのほうが良いかと思います。

「上から目線」だけは避けたいものです。



でも、例外があります。

明渡についての案内の手紙をだしても、ナシのつぶて。

訪問し、下手にでても、反り返る方がいます。

裸一貫から成功した社長や、有名大学を出た方などにたまに見られます。

怒鳴り散らし、或いは、一方的に自分の都合を主張して、

こちらの話を一切聞こうとしません。



仕方ありません。

金銭的には、債務者には全く得にならない強制執行で処理するほかありません。



強制執行の手順は、まず、「催告」という手続きをします。

「催告」とは、

「このまま引っ越しをしないと、1ケ月後、家財を搬出してあなたをここから立ち退かせます。」

と執行官が債務者に宣言します。
(家財搬出する事を「断行」と言います。)

そうしますと、こういう強気の方等は、断行前に、こちらに連絡なしで転居している場合が多いです。

多少の引越料で、頭をさげるのが嫌なのでしょう。




買受人の方へ。


立場が違う、

いざとなったら、「強制執行」という救済手段がある、

(基本的には)国家権力に守られている。


そういう事実を再認識しましょう。


交渉の前、

こちらの基準にあえば、

「相手の言い分もできるだけ聞いてやろう!」

そう言い聞かせてください。

そうして、

明渡交渉の話合は、相手だって初めてだろう、

絶対に緊張しているはずだ!

そう思いますと、きっと自信がでてきます。




債務者の方へ。


威張ったり粘ったりするのは、あなた様の自由です。

ただ、幾らかでも金銭を受領したほうが得なことはたしかです。

どうせ引越すなら、貰えるものは貰って引越ませんか?
(但し、金銭提供の話はなく、単に、出ていけ、と言われる場合もあります。)

あとで、滞納管理費や、強制執行費用を請求されるよりはいいですよ。