占有者との退去の話合が成立しましたら、その内容を文書化して、お互いに保管しましょう。

これは、双方の安心のためです。

タイトルは、合意書でも約定書でも覚書でも何でもよいでしょう。

ページとページの間は、割り印を押しておきましょう。


以下のひな型は、立退き料支払を前提に、管理人が使用しているものです。

複数の文書を適当にミックスしたものです。

占有者によって、或いは物件の状況によっては、条文の内容はかえています。


条文4は、ペナルテイですから、金額が幾らでも、約束を守れば発生しない内容です。

買受人は、さりげなくその事を相手に告げましょう。

条文7は、このような合意書等では、必ず織り込んでおく文言です。

。。。。。。。。。。


                 合 意 書

 ○○地方裁判所(△△支部)平成  年( )第   号不動産競売事件(以下「本件競売事件」という)に係わる後記物件目録記載の土地・建物(以下「本件不動産」という)に付、本件競売事件の買受人のA(以下「甲」という)と、本件不動産の所有者兼占有者のB(以下「乙」という)との間において、下記条項に基づく合意書を締結しました。

                 条   項

1、乙は平成  年  月  日限り、本件不動産より退去し、第三者の占有があれば乙の責において排除し、占有者のいない完全な空家の状態で甲に引き渡す事を約しました(鍵の授受による)。

2、甲は、乙が前条を履行した時点で、鍵と引換えに立退料として、¥○○万円也を現金にて乙に支払うものとします。

3、第1条に定める期日において、本件不動産の内外に残置せる有体動産・残存廃棄物等(以下「有体動産等」という)がある場合は、乙及びその家族が所有権を放棄したものであり、乙は、甲が如何様に処分しても、後日一切の異議申立て等は為さない事を甲に確約しました。
又、有体動産等に第三者の所有物が混入している場合においても、乙の責において処分依頼したものであり、甲には一切の責任が生ぜず、乙の責において対処する事を甲に確約しました。

4、乙が第1条の期限を徒過した場合、乙は、第2条に定める立退料の請求権を放棄するものとし、且、徒過した日数に付き、1日あたり¥10,000円あたりの遅延損害金を支払うものとします。
その場合、本件不動産の内外に残置している有体動産等を甲が如何様に処分しても異議なく承諾するものとします。
又、強制執行を断行した場合は、その費用に付いては、民事執行法第42条に定める通り乙の負担となる事を特に確認しました。
この場合、甲は「執行費用額確定決定の申立」に基づき、乙に請求する事とします。

5、乙は、本件不動産を甲に引き渡すまでの間、善良なる管理者の注意義務をもって本件不動産を管理するものとします。
  万一、乙の責により、本件不動産を損傷したる場合は、甲は、その程度により、立退料の減額、損害賠償、刑事告訴等を行うことを予め乙に通知し、乙はこれを承諾しました。

6、乙は、甲に対して、本件不動産に係わる関係書類【建築確認書、設計図その他購入時売主より受領した関係書類一式(諸設備に対する仕様書を含む)】等を保有している場合は、引渡日までに譲渡するものとします。

7、甲乙とも本件以外何ら債権債務の存しない事を特に確認しました。


後日の証として本書2通を作成し、著名捺印の上、各1通を保有するものとします。


平成  年  月  日

      住所

      氏名(甲)                      印


      住所

      氏名(乙)                      印



              物件目録


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以上です。

競売に慣れていない方には、ちょっと分りにくい文章、字句と思います。

現在すぐに参考になるかどうかは分りません。

ただ、ここにこんな記事があった、と記憶して頂ければ、

いつか多少なりともお役にたてる時がくるかも知れませんので・・・。
    



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