先週、断行で搬出された家財等が保管され、競売に付される時の評価額についてのお話をしました。

今日は、その後についてのお話です。


普通の一戸建の残置家財等(遺留品)の評価額の合計は、多くても1〜2万程度のようです。

それでも、競売日に、わざわざ買いに来る人は、殆どいません。

周知されていない、と言うよりも、コストが高くつく、からでしょう。

結局、物件の買受人(落札者=強制執行の債権者)が買うようです。

購入して、所有権に基づき、処分します。

家財等の売却代金は執行官が法務局に供託、と教科書には記述されているそうです。

実務では違います。

債権者(競売物件の買受人)は、執行官に、家財等(遺留品)を倉庫等に保管していた費用を請求します。

請求書を執行官に提出します。

請求金額は、遺留品の売却代金よりは相当に高い金額です。


私が関係した事例で、強制執行の催告の段階での見積書に記載されている保管費用がどの位かを見てみました。

二例とも、所有者が居住しており、家財等はそっくり置いてある状態での見積です。


1、床面積70坪弱の建物(東京都杉並区)の家財等の保管料は、1ケ月50万円

2、床面積40強坪の建物(神奈川県相模原市)の家財等の保管料は、1ケ月20万円


遺留品の売却代金(1〜2万?)をそっくり債権者に支払っても、保管料の請求代金にはとても足りません。

供託する金額など全くありません。

実際は、請求書と領収書のやりとりで終わります。

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以上の記事は、私のホームページの質問コーナーで、不動産競売の超ベテラン、窪田氏が回答した内容に、私なりに事例を追加してまとめました。http://8247.teacup.com/224/bbs

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そうして、買取った家財等は、倉庫等から搬出して処分します。

通常は、搬出・放棄の処分作業は、執行補助者に依頼している場合が多いでしょう。


上記1の杉並区の中古住宅の場合の強制執行の見積金額は、催告から最終処分費用まで含めて、300万円を超していました。
(但し、費用は、地域によって相当に格差があるようです。)

上記中古住宅の占有者は、催告後に、殆どの家財を搬出して退去しました。

占有者に問題があった為、後日のトラブルを考慮して、強制執行を取り下げず、物件の引渡は執行官からうけました。

この時は、占有者が、室内動産の所有権放棄書にサインをしていったので、搬出後即廃棄処分し、保管料はかかりませんでした。



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