自宅が競売されても借金が残ってしまう債務者が大半でしょう。

その後、私の知人の債務者に起こった事例です。

偶々の、例外的な事例かも知れません。


高齢のAさんの自宅、一戸建ですが、長年の不況で差押。

長期に組んだ住宅ローンの返済が滞ったのです。

マチ金、サラ金からの借入はありません。

この時点で任意売却の話がありました。

私にも相談にきました。

「競売だとメチャメチャ安い値段で売られるって本当?」

「いや、物件によりますよ。

良い物件は、ほぼ相場に近い金額での落札もあります。

競売はとにかく安く落札される、という風に思い込んでいる一般の方が結構います。

実際は、業者がびっくりするほどの高値での落札もあります。」

これは、私がここ何年も実際に感じている、東京、神奈川での落札価格の印象です。

場合によったら、任意売却の成約価格よりも高い落札かな・・・。

ただ、これは証明のしようがありません。

「まッ、とにかくその(任意売却の話をすすめた)業者さんの話も良く聞いてから決めたら?」

どちらが良いか、というアドバイスは一切しません。

どちらの方法がよいかは、正直の処、全くわからないからです。

それぞれ、良い点も欠点もあります。

どの点を重要視するかは、競売にかかった人の考え方につきます。

人には言えない本音もあるはず。

借金地獄から出来るだけ遠くに脱出できる方法はどちらが良いのか。


勿論、私が任意売却専門会社の社員でしたら、

絶対、任意売却で処理すべき、と一方的に断言し説得します。


Aさんの住まいは、業者から見れば、多少高値でもすぐ買手がつく良い物件です。

Aさんは、悩んだ末、任意売却はやめて、競売で処理することにしました。

任意売却をすすめた業者さんの説明に、ちょっと不安をおぼえたようです。


落札価格は、予想通りの高額。

任意売却での提示価格よりも高額でした。

それでも約1000万位借金が残りました。

債権者の弁護士から通知がありました。

残債1000万の返済について、どうするか、という内容です。

当時、Aさんは市の郊外、古い古い2DKの借家に転居していました。

本業は開店休業状態なので、ハローワークに行ってます。

高齢者にはなかなか仕事がありません。

収入は国民年金と、奥さんのパートです。

返済までの余裕はありません。

それでも、生活保護は絶対うけない、と突っ張っています。


プライドじゃあないのです。

自分より困っている人がたくさんいるのに、・・・という理由です。


送られてきた書類に、その経済状態を記述して送りました。

先の弁護士から電話がありました。

書いた通りの事を話しました。

その後約4年経ちますが、請求等一切の連絡はありません。

(但し、残債務につきまして、債権者側が完全に放棄したという訳ではありません。債権譲渡を受けた会社から改めて返済を求められる事例はよくあります。念の為、付言致します。)



競売の基本が学べるホームページ。

大きな損失を防ぐための小さな出費は必要経費!!