直近落札物件の明渡が終りました。

代金納付手続きが終わってから約1ケ月経過していましたが、

私の最終期限は2ケ月位をメドにしていますので、

まッ、いッか!

明渡当日の約束時間は夕方5時です。


落札会社の社員さんと現地到着。

高齢者男性の独り住まいです。

10分くらい早かったのですが、

インターフォンをおすと、「どうぞ」。

室内に入ります。

壁際に並んだ古いタンスは、動かした形跡なし。

その前に、ダンボールや衣類が、散らばり重なっています。


≪約3週間くらい前の面談にて≫


・・・・・・今度借りるのは、恐らく1ルームか1DK。

この家(4LDK)の家具を置くスペースはないと思います。

持っていくのは必要最小限にしたいのです。

殆ど置いていきたいのですが、良いですか?・・・・・・・


明渡は、とにかく、占有者の退去が最優先。

あとの残置物の処理はなんとでもなります。

「車は持っていきますね?」

「ええ」

大型冷蔵庫がありました。

「あれは?」

「あッ、持っていきますよ。」

それなら、良いかな。

残置物については、

「放棄書兼廃棄依頼書」で、

所有権について明確にしておけばよい、という判断です。


仏壇がなかったので、恐らく奥さんとは生き別れ。

でも、詳しい事は立入りません。


こういう状況でも、

多少なり金銭の支払いをするのが私のやり方です。

最近は、立退き料は払わない、という業者さんが増えています。

法的には、それでなんら問題はありません。

色々な考え方、やり方のあるところ。

自分の心情(=或いは会社の方針)に沿った方法で、

対処していくだけでしょう。

小心の私は、とにかく恨みを残さないようにと、こだわっているだけです。


放棄書兼廃棄依頼書にサインを貰い、鍵や建築確認書、検査済み証を受領。

約束のお金を渡しました。

1枚1枚、ゆっくりと数えていましたが、

「はい、確かに」

こちらで用意した領収書に、サインを貰いましいた。


それから私たちは内部点検です。

10分くらいあと、玄関からの声。

「それじゃあどうもォ〜〜」

債務者が長年暮らした家を去る時のあいさつ言葉でした。

私たちに云ったのか?あるいはこの家にも云ったのかな!



あとが大変でした。

残置物が、当初の予想をはるかにうわまわる量だった!

よく確認しなかった屋根裏部屋が広く高く、

そこにびっしり放り込まれていた物、物、物。

ハンパじゃあない量です。

でも、不確かな点をいくつもかかえながらの見切り発車は、

競売物件の宿命です。

こんな状況は、現在の競売の法律では避けられません。


三点セットの現況調査報告書には、物件写真が添付されています。

みると、室内は結構整頓されていますし、家財もそこそこ。

うっかりこんな写真を信用したら大変、という事態も何回かありました。


ここのところ、廃棄費用が大幅アップ。

まあ、強制執行での処理費用に比べれば安いのですが・・。

今回の物件も、

とにかく早く仕上げて再販体制のベルトコンベヤーにのっけなくては。


次の物件の検討には入っていますが、

以前より競売物件の件数が減っています。

そのなかから、売れる物件を選択することになりますが、

こんな時期に、あせってババ的物件を掴んでは最悪です。

ひとつ物件が塩漬けになりますと、

相当数物件の転売利益がまとまって吹っ飛んでしまいます。

気をつけて・・・気をつけて・・・・。



追記:

空家に残された位牌は、

所有者がつかまらず、強制執行の場合、

近所のお寺さんを探してお願いするようになるでしょう。





競売の基本が学べるホームページ。

大きな損失を防ぐための小さな出費は必要経費!!